ロボ研の藤田大悟です。

Smartコースでは、電子工作を通じて、ロボットに必要なインプット/アウトプットの方法を学びます。今月は、テレビなど「光」の色をどのように作ることができるのか? それについてマスターしてもらいます。

 

蛍光灯や太陽光のように白色の光がありますが、実は「白」という色はありません。光を分けることができる「分光器」という装置を使うことで、実は白は色々な色が重ね合わさっていることがわかります。蛍光灯を「分光器」でみると、「赤」「緑」「青」の3色が重ね合わさって白が見えていることに気づくはずです。そうなのです。実は私たちはこの3種類の色の強さの組み合わせで様々な色をつくりだし、見分けているのです。 なぜ私たちがこの「光の三原色」の組み合わせで色を見分けているのでしょうか?それは私たちの目の中にある光を認識する細胞(視細胞)には3種類の色の光の強さに反応する細胞があるため、この3色が人間の「光の三原色」になっているのです。他の生き物の場合、違う三原色になる場合があります。

逆に、この3原色さえあれば、全ての色を作ることができます。テレビなどがフルカラーを映せるのはそれを利用しているからです。虫眼鏡で除くと、3色が交互にピクセルになっていることがわかるはずです。

これらの原理を理解した上で、今回はフルカラーをつくることができる懐中電灯づくりに挑戦してもらいました。

ハンダ付けなどまだ慣れておらず、プリント基板の配線が剥がれてしまったり苦労しましたが、ボリュームで3色の明るさを自由に変えられる懐中電灯が完成しました。

次回は、作った基板をケースにいれたり、懐中電灯のような形に変えたりします。

虹色